勤続37年の大先輩をロールモデルに 専門性に磨きをかけながらキャリアを積んで行きたい

測量は「山」「川」どこにでも出かけて行きます

入社して11年になります。南会津が好きなので、就職は地元でと決めていました。仕事は主に、用地買収関係に伴う調査と測量データの管理をしています。昨年、新卒の女性社員が入社し、これまで先輩方から教えていただいたことを今度は私が教える立場になり、責任を感じるのと同時に、ますます頑張っていこうという気持ちが大きくなりました。

測量調査は、山でも川でもどこにでも出かけて行きます。身体を動かすことが好きなので全く苦になりません。現場を経験していると現地の状況も理解できますし、見えてくることがたくさんあります。測量・設計の仕事は、チームワークで仕上げていくのですが、個々の業務は１人で担当することも多いので責任重大。個々の頑張りが互いの励みになっています。

もちろん協力も惜しみません。ある時、先輩が100名を超える共有地の相続図を２年がかりで作成し、間違いがないようチェックをしていたことがありました。とにかく量が膨大で、少しでも力になりたいと思って「手伝えることありますか」と声をかけると、とても喜んでくださいました。２人で一気に仕上げたときは、気分爽快でした。

社員を包み込む包容力がある会社

会社に漂うアットホームな雰囲気も好きです。大きなプロジェクトが終わったときなど、周りの皆さんが「お疲れ様」とか「よくやったね」と声をかけてくださいます。その度に「この会社でよかった」と思います。以前、初代社長の奥様が社員の夕食を作っていたことがあったそうです。そんなことからも会社全体に社員を包み込む包容力があるように思います。温かいことばを掛けてもらう度に「よし、次もがんばるぞ！」と、モチベーションが向上しています。

勤続37年の大先輩。仕事も家庭も大切に働く男性社員

２年前に結婚しました。その際も仕事が好きなので共働きを選びました。結婚後、どんなふうに働き続けるのがいいか考えている時に、勤続37年になる先輩の話を聞きました。先輩は、２人目の子どもが生まれた時に退社して子育てに専念し、その後、繁忙期にアルバイトを頼まれたことを機に再就職なさったと聞いて、働き方の選択肢が増えました。しかも今は、当時と違って産休や育休の制度も整っていますし、男性社員を見ていても若い男性はイクメン志望だったり、お子さんがいる方は、仕事も家庭も大切になさっているので安心しています。

家庭では、プライベートな時間を大切にしたいと思っているので仕事の話はしないようにしています。夫は勤務時間が不規則なので、家事はほとんど私が行いますが、不規則な中でも早く帰宅したときなどは、協力してくれるのでありがたいです。お互い忙しい毎日ですが、すれ違いにならないように夕飯だけはなるべく一緒に食べるようにしています。

専門性に磨きをかけながら長く働き続けたい

これまで様々な研修に参加させていただきました。特に印象に残っているのが“新人研修”です。新卒の頃は、仕事を覚えるだけで精いっぱい。心に余裕がありませんでした。そんな時に外部研修に出かけ、社会人としての心構えやあいさつ、名刺交換、ビジネス文書、電話応対など、基本的なビジネスマナーを勉強することができました。“働く意味”“本質”“心構え”など、じっくり考えることができました。今もとても役立っています。

今年は、CADなどのスキルアップを自分に課しています。先日、上司と新入社員と３人で展示会に出かけたのですが、測量・設計の世界も日々進化し続けているんですよね。最新の測量機器やCAD、3D、GISなどのソフトウエアにワクワクしました。今、使っているソフトウエアの意外な使い方なども発見できて、とても勉強になりました。これからも専門性に磨きをかけながらキャリアを積んで行きたいと思っています。

（2016年2月取材）